このパッケージを利用するための最低限の処理は以下です。
ftp://ftp.m17n.org/pub/cgreek/cgreek-emacs20.tar.gz から tarball をダウンロードして自分のホームディレクトリに展開して ください。
% cd % tar xfvz cgreek-emacs20.tar.gz
これで ~/cgreek-emacs20というディレクトリができて、必要なすべ てファイルがそこに展開されます。
まず以下の行を~/.xinitrcか~/.xsessionに追加 してください。
xset fp+ ~/cgreek-emacs20/bdf
次いで X ウィンドウを再起動するか、上記のxsetコマンドを手で 入力してください。
最後にフォントが正しくインストールされたかどうかを確認するため以下の コマンドを実行してください。
% xfd -fn '*--14-*-MuleCGreek-1' % xfd -fn '*--16-*-MuleCGreek-1' % xfd -fn '*--24-*-MuleCGreek-1'
自分の X リソースファイルに以下の三行を追加してください。リソース ファイルは普通、~/.Xdefaultsまたは~/.Xresources という名前です。どちらも存在しない場合は~/.Xdefaults という名前のファイルを作って以下の行を追加してください。
emacs.Fontset-0: -misc-fixed-medium-r-normal-*-14-*-*-*-*-*-fontset-cgreek14 emacs.Fontset-1: -sony-fixed-medium-r-normal-*-16-*-*-*-*-*-fontset-cgreek16 emacs.Fontset-2: -sony-fixed-medium-r-normal-*-24-*-*-*-*-*-fontset-cgreek24
すでにFontset-[012]が定義されている場合には別の数を 使ってください。
[注意] X リソースファイルは非常に厳密な形式を要求します。不要な 空白文字がないかどうか、よく確認してください。
~/.emacsファイルの最後に以下の行を追加してください。
(load "~/cgreek-emacs20/dotemacs")
"-fn fontset-cgreek16"というオプションつきで、新しい Emacs セッション を始めてください。
% emacs -fn fontset-cgreek16
それからメニューバーの中で"CGreek"という項目を探してください。 メニューバーからCGreek → Open File → CGreek Formatを選択して、ファイル名として ~/cgreek-emacs20/sample.txt を入力してください。多言語テキストのサンプルがうまく 表示できましたか? shift + mouse1 → Fontset → cgreek14 と shift + mouse1 → Fontset → cgreek24 を使ってフォントサイズを変更することもできます。
これで CGreek パッケージの基本部分のインストールは完了です。これで ギリシャ文字を含むような多言語テキストを表示、入力、編集、印刷できる ようになります。基本的な機能についてはこれで足りますが、さらに進んだ 機能を使うためにはもう少し設定が必要になります。
TLG CD-ROMを読みたい場合には二つの変換プログラムもインストールしなくて はなりません。以下の TLG CD-ROM の利用を見てください。
TeX でギリシャテキストを印刷するにはIbycus4 Greek TeXパッケージ が必要になります。詳細は以下のTeX を使った印刷 を見てください。
ここでは Emacs 自身の基本的な操作は説明しません。Emacs が初めての人はオンラインチュートリアルを試してみて ください (C-h t で起動します)。
まず CGreek メニューから "Greek Mode" を選択してください。それから 以下のようにしてギリシャ文字を入力します。
| key | Greek |
|---|---|
| a | alpha |
| b | beta |
| g | gamma |
| d | delta |
| e | epsilon |
| f | phi |
| z | zeta |
| h | eta |
| q | theta |
| i | iota |
| k | kappa |
| l | lambda |
| m | mu |
| n | nu |
| x | xi |
| o | omicron |
| p | pi |
| r | rho |
| s | sigma |
| t | tau |
| u | upsilon |
| y | psi |
| c | chi |
| w | omega |
小文字の j は語尾のシグマを、大文字の J は添え字のイオタになります。
aj = <alpha> <terminal sigma> aJ = <alpha + iota subscriptum>
いろいろなマークについては以下を参考にしてください。
| key | mark |
|---|---|
| ' | smooth breathing |
| v | smooth breathing |
| ` | rough breathing |
| V | rough breathing |
| / | acute accent |
| ? | grave accent |
| \ | circumflex accent |
| ^ | circumflex accent |
| " | trema |
| key | punctuation |
|---|---|
| , | Greek comma |
| . | Greek full-stop |
| ; | Greek question mark |
| : | Greek colon |
| key | ancient character |
|---|---|
| ! | Sampi |
| # | Digamma |
| $ | Stigma |
| % | qoppa |
| & | Qoppa |
イオタ添え字(J キー)は母音のすぐ後で入力しなくてはなりませんが、その他 のアクセント、breathings と trema はどの順序でも入力できます。
a J ' ? → <alpha + iota sub. + smooth + grave> w / ` → <omega + acute + rough>
C-qの後に入力した キーは独立した文字になります。
a ' → <alpha + smooth> (1 character) a C-q ' → <alpha> <'> (2 characters)
ギリシャ文字用に Ibycus4 のような入力方法も用意しています。すでに Ibycus4 を勉強しているならこの方法に慣れているかも知れません。詳細は 他の入力方法の利用を見てください。
Emacs で用意されているどのようなラテン文字入力方法も利用できます。 デフォルトでは"latin-1-postfix"に設定されています。この入力方法 を使うには CGreek メニューから"Latin Mode"を選択してください。 それからラテン文字の後に以下のキーを入力してください。
| key | mark | example |
|---|---|---|
| ' | acute | a' = á |
| ` | grave | a` = à |
| ^ | circumflex | a^ = â |
| " | diaeresis | a" = ä |
| ~ | tilde | a~ = ã |
| , | cedilla | c, = ç |
| / | misc | s/ = ß |
C-qの後の入力キーはすべて独立した文字になります。
e ' → <e + acute> (1 character) e C-q ' → <a> <'> (2 characters)
逆に、同じキーを二度押すことで、既存の発音分別符と元になる文字を分離 できます。(これはギリシャ語ではできません。)
e ' → <e + acute> (1 character) e ' ' → <e> <'> (2 characters)
より詳細な情報についてはオンラインヘルプを参照してください。これを 見たい場合には CGreek メニューから"Latin Mode"が選択されているときに M-x quail-helpを押してください。他のラテン入力方法 を利用したい場合には他の入力方法 の節を見てください。
通常の ASCII モードに戻るにはC-\を押してください。
日本語のデフォルト入力は "japanese" と呼ばれる単純な方法に設定されてい ます。これを変更するには他の入力方法の利用の節をみてください。
マウスを使ってメニューから入力言語を選択するのは面倒に感じるかも 知れません。これを早くやるにはファンクションキーを使います。以下は この説明です。
;(global-set-key [f10] 'cgreek-greek-mode) ;(global-set-key [f11] 'cgreek-latin-mode) ;(global-set-key [f12] 'cgreek-japanese-mode)
この方法で、F10, F11, と F12 が、それぞれギリシャ文字、ラテン文字、日 本語の入力切替キーになります。
Emacs のコマンドps-printはギリシャ文字を他の文字と同様に 印刷します。このコマンドはバッファの内容をポストスクリプトに変換し、 指定のプリンタに送ります。 ps-printはさまざまなテキスト属性、 たとえばアンダーライン、イタリック、などを理解することができます。 カラープリンタを利用している場合は色も再現します。
まずポストスクリプトプリンタの名前を指定しなくてはなりません。これには ~/.emacsファイルに以下の行を置きます。
(setq ps-printer-name "ps")
"ps" のプリンタ名を自分のプリンタ名で置き換えることを忘れない でください。
この手順を省略するとデフォルトプリンタ("lp" あるいは PRINTER 環境変数で指定されたプリンタ)が利用されます。
CGreek → Print → Bufferメニューを選ぶと バッファ全体を PostScript に変換しその内容を指定のプリンタに 送ります。
CGreek → Print → Regionメニューを選択しても同様の 動作になりますが選択されたリージョンのみの印刷になります。 この機能は現在のバッファでリージョンが選択されていない場合には 利用できません。
デフォルトではギリシャ文字の印刷に ps-printはビットマップフォントである cgreek24.bdfを使いますがこれは CGreek パッケージに 含まれているものです。このためギリシャ文字の品質は組み込みのポストスク リプトフォントを使うラテン文字や日本語よりも悪くなります。
印字品質は 36x72 ピクセル(か、それ以上)のギリシャフォントをインストー ルすると劇的に改善されます。デフォルト以外のフォントを ps-printで利用する場合は Customising ps-printの節を見て ください。
高品質の出力を得るほかの方法に TeX の利用があります。この CGreek パッケージは Greek TeX である Ibycus4 でギリシャ文字がどのように 表現されるかを理解します。詳細はPrinting with TeXの節を見てください。
現在のバージョンは書き込みに三つのファイル形式を、読み込みに四つのファ イル形式をサポートしています。この機能はメニューバーで有効にできます。
ギリシャ文字をIbycus4 LaTeX コマンドに、ラテン文字を標準的な LaTeX コ マンドに変換してから現在のバッファを保存します。これはファイルに普通の テキストしか含まれていないために LaTeX や Ibycus4 が利用されていない 場合でも推奨の形式です。
7 ビットエンコーディング中の多言語テキストを、プライベートな エスケープシーケンスを使って保存します。この形式は ISO 2022 標準の 拡張です。
ギリシャテキストのみを含むドキュメントを WinGreek 形式で保存します。 WinGreek でサポートしていない文字は失われてしまいます。この形式で ギリシャテキスト以外のものを保存することはできません。
TLG CD-ROMのファイルを読みます。この機能を利用するには tlg2emacsとtlg2citをインストールしなくては なりません。詳細はTLG CD-ROMの利用を見てください。
ギリシャ文字が Ibycus4 LaTeX コマンドの形で、ラテン文字が 標準 LaTeX コマンドの形でエンコードされたファイルを読みます。
CGreek → Save Buffer → CGreek Formatで保存されたファイルを読みます。上を参照してください。
文字が WinGreek 形式であると仮定してファイルを読み込みます。
TLG CD-ROMはギリシャ文字(とその他の文字)をエンコードするために ラテン転写しています。この転写を beta codeと言います。CGreek パッケージはtlg2emacsという 変換プログラムを含んでいて beta code を Emacs の内部表現に 変換します。
TLGファイルを開く場合 Emacs は内部的にtlg2emacsを起動し ウィンドウ内に変換結果を表示します。さらに beta code と混ざった 引用情報を抽出するため別のプログラムtlg2citも起動します。
最初にしなくてはならないのはtlg2emacsとtlg2cit のコンパイルです。C コンパイラ、 make, lexのような C 言語開発環境が必要です。UNIX ベースのほとんどのシステムはそのような 環境を用意していますが Solaris や Windows を使っている場合には 自分でインストールする必要があるかも知れません。おそらくflex (GNU バージョンの lex)プログラムが必要になるでしょう。
コンパイルは非常に簡単です; 単に~/cgreek-emacs20/tlgに cdして、makeコマンドを実行します。 tlg2emacsとtlg2citが作成され、Emacs によって あとで利用できるようなディレクトリに配置されます。
tlg2emacsは完全な変換プログラムではないことに注意してください; TLG CD-ROMに保存された追加情報(フォントサイズ、特殊なかっこ、あまり利 用されないシンボル、などなど)は無視されることもあります。ベータコード に詳しい人は、このような情報を利用できるような固有の変換プログラムを 作りたいと考えるかも知れません。デフォルトのtlg2emacsの かわりに固有の変換プログラムを使うことに関してはTLG 変換のカスタマイズを見てください。
TLG ファイルを読みこむコマンドはTLG CD-ROMがディレクトリ /cdromにマウントされていると仮定します。言い換えると ファイルは/cdrom/authtab.dirや、/cdrom/tlg0059.txt のような名前でアクセスできなければなりません。システムがそのように なっていない場合はに以下の行を~/.emacsファイルに追加して ください。
(setq cgreek-tlg-directory "/your/tlg/cdrom/directory/")
文字列"/your/tlg/cdrom/diroctory/"を自分のシステムに ふさわしいものに変更してください。最後のスラッシュ/を 忘れないでください。
TLG CD-ROM volume Dを使っている場合には~/.emacsに以下の行も追 加しておいてください。
(setq cgreek-tlg-cdrom-version "D")
この変数のデフォルト値は "E" です。
これでCGreek → Open File → TLG Formatのメニューを選択されば TLG ファイル が読めるようになります。*TLG authtab*バッファを使って 著者の一覧を表示します。
著者リストは独自のバージョンにもできます。詳細は 著者リストのカスタマイズ を見てください。
著者の上でEnter キーまたは mouse-2 ボタンをクリックしてください。 その著者によって書かれた作品のリストが*tlg????.idt* バッファに表示されます。ここで????は著者を示す 4 桁の 数字です。このバッファを "作品リストバッファ" と呼びましょう。 複数の作品リストバッファを持つことができます。
もう一度、タイトルの上で Enter キーまたは mouse-2 ボタンをクリック してください。作品の内容がその名前を持った別のバッファに表示 されます。これを"作品バッファ" と呼びましょう。複数の作品バッファを 持つことができます。カーソル位置にある引用情報を表示するための 別の小さなバッファ、*TLG citation*も表示されます。
作品一覧バッファか、作品バッファでaキーを押すと(これはauthors の 頭文字ですが)、著者リスト*TLG authtab*に戻ります。
作品バッファ中でwキー(これはworks の頭文字ですが)を押すと、 同じ著者の作品リスト*tlg????.idt*に戻ります。
*TLG authtab*バッファ、作品リストバッファ、作品バッファで qキー(これは quit の頭文字ですか)を押すと、そのバッファを削除します。
作品バッファ中でjキー(これは jump の頭文字です)を押すと、作 品中の特定の場所に移動します。Emacs は最上位の単位(例えば Stephanus の ページ)から中間の単位(例えば、節)をたどり、最後に最下位の単位(例えば行) の順で目的の場所を問い合わせます。それぞれの段階で数を入力すると Emacs はそれまで指定されたテキストの最初の部分に移動します。必要な場所にたど りついたらその場所で C-gを押して抜けることができます。
既に述べたように, TLG ファイルを開いたとき にはbeta code を自動的にEmacs の内部表現に変換することができます。ただ しこの場合バッファ中に変換できなかった beta code が残ることがあり、 これについては後で変換する必要があります。典型的には、TLG ファイル中の 特定のセグメントを別の TLG 閲覧ソフトウェアで参照し、必要な領域をその 閲覧ソフトから Emacs に貼り付けることで行います。
メニューバーのCGreek → Convert Region → TLG to CGreekを選択することである領域を beta code からギリシャ文字に 手で変換することができます。バッファ全体を変換するには、バッファ全体を 領域に設定するだけでうまくいきます。
この CGreek パッケージは Ibycus4 スタイルの TeX ファイル入出力を サポートしています。この能力を最大限生かすにはシステムに LaTeX2e と Ibycus4 をインストールする必要があります。LaTeX2e も Ibycus4 も CGreek パッケージには含まれていませんが、両方とも CTAN サイトで見つけ ることができるはずです。たとえば:
インストール時にはそれぞれのドキュメントを読んでください。
メニューバーから CGreek → Save Buffer → TeX Formatを選択すると、現在のバッファをギリシャ文字については Ibycus4 コマンドに、ラテン文字については LaTeX コマンドに変換した形のファイル に保存します。他の文字セット、例えば日本語の文字は影響を受けません。
ファイル中、引き続くギリシャ文字のかたまりは Ibycus4 コマンドに変換さ れ\begin{greek} and \end{greek}で囲まれます。強調ラ テン文字はそれらの文字を表現する標準的な LaTeX コマンドに変換されます。 ただしウィンドウ中ではそのままの形でギリシャ文字も強調ラテン文字も表示 されます。
ギリシャ文字や強調ラテン文字が含まれた TeX ソースファイルを作る場合、 このような文字に対する手で書いた TeX コマンドを使う代わりに自動変換 機能を使うことを強くお勧めします。TeX で一つのギリシャ文字を表すには 何とおりもの方法があり、そのうちのいくつかはTeX → CGreek変換によっては正しくデコードできないかも知れません。 この一方で自動変換機能は常に"標準的な" コマンド形態を持ち正しくデコー ドされることが保証されています。
TeX 形式中での保存はギリシャ文字と強調ラテン文字のみが正しく変換される ことに注意してください。TeX でそれを処理するには \documentclass{article}, \begin{document}, \end{document}、その他のコマンドを追加する必要があります。
TeX 形式で保存されたファイルは Emacs で読み込み、後で編集することが できます。メニューバーからCGreek → Open File → TeX Formatを選択してください。ギリシャ文字や強調ラテン文字を表現 した TeX のコマンドは自動的に変換されスクリーン中での"実際の"文字のよ うに見えます。
すでに注意したようにデコード処理は完璧ではありません。それは単に ギリシャ文字、強調ラテン文字を表す"標準的な"TeXコマンドのみをデコード することができます。手で書いた TeX コマンドは正しくデコードできない かも知れません。
ときどき、意図して、あるいはそうではなく、生の TeXコマンドである \begin{greek} ... \end{greek}を表示するバッファを 作成するかも知れません。TeX ソースファイルをC-x C-fで 開く場合などがこれにあたります。メニューバーからCGreek → Convert Region → TeX to CGreekを選択して 指定された領域を手で変換することができます。
このコマンドは最初に\begin{greek}の文字列を探し、 \end{greek}の文字列が現れるまでの TeX コマンドを ギリシャ文字に変換します。文字列\begin{greek} と \end{greek}自身は削除されます。ギリシャ文字に加え、 強調ラテン文字のコマンドも実際の文字に変換します。
ギリシャ文字または強調ラテン文字のみを変換したい場合には 以下のコマンドを使ってください。コマンド名を見ればその意味がわかるで しょう。
M-x tex-to-cgreek-buffer M-x tex-to-cgreek-region M-x tex-to-latin1-buffer M-x tex-to-latin1-region
逆変換もできます。
M-x cgreek-to-tex-buffer M-x cgreek-to-tex-region M-x latin1-to-tex-buffer M-x latin1-to-tex-region
私たちは問題なく ASCII platex 上に Ibycus4 をインストールできま した。NTT の jTeX に関しては情報がありません。この件での情報は 歓迎です。
ファイル入出力で "TeX 形式" が選択されるとデフォルトでは日本語文字はiso-2022-7bit (いわゆる JIS 形式)コーディング系を利用して読み書きされます。ファイル 入出力に EUC を使いたい場合には以下の行を ~/.emacsファイルに 追加してください。
(setq cgreek-tex-coding-system 'japanese-iso-8bit-cgreek)
Shift JISを利用したい場合には、かわりに以下のようにしてください。
(setq cgreek-tex-coding-system 'japanese-shift-jis-cgreek)
二つのコマンドCGreek → Highlight Greekと CGreek → Unhighlight Greekはギリシャ文字の 強調表示を設定したり解除したりします。この機能は、他の方法では 難しいか不可能な、ある種のギリシャ文字をラテン文字から区別する のを助けます。例えばギリシャ文字の頭文字 ALPHA とラテン文字の 頭文字 A のような場合です。ギリシャ文字の疑問符と ASCII のセミコロン もそうです。
そのような区別が最も重要になるのは TeX ソースでのアポストロフィー と()です。タイプセットの結果は間違った文字を使うことに大きく影響 されます。TeX 出力の品質に疑問がある場合にはソースを強調表示 をつかって確認してください。
CGreek → Save Buffer → WinGreek FormatとCGreek → Open File → WinGreek Formatによって起動されるコマンドは WinGreek フォントで定義 されたコードポイントに基づいています。これらのコマンドはあまり テストしていません。
メニューバーから言語モードを選択するたび、対応した入力方式を 起動するために以下の変数の値がチェックされます。
| language | variable | defalut value | alternative |
|---|---|---|---|
| Greek | cgreek-greek-input-method | "cgreek" | "greek-ibycus4" |
| Latin | cgreek-latin-input-method | "latin-1-postfix" | "latin-1-prefix" |
| Japanese | cgreek-japanese-input-method | "japanese" | "japanese-egg-wnn" |
たとえば、ギリシャ文字入力で Ibycus4 スタイルを利用したい場合 には以下の行を ~/.emacsファイルに追加してください。
(setq cgreek-greek-input-method "greek-ibycus4")
greek-ibycus4 の変換表は以下です。
| key | Greek |
|---|---|
| a | alpha |
| b | beta |
| g | gamma |
| d | delta |
| e | epsilon |
| z | zeta |
| h | eta |
| q | theta |
| i | iota |
| k | kappa |
| l | lambda |
| m | mu |
| n | nu |
| c | xi |
| o | omicron |
| p | pi |
| r | rho |
| s | sigma |
| t | tau |
| u | upsilon |
| f | phi |
| x | chi |
| y | psi |
| w | omega |
空白、カンマ、ピリオドなどの後の小文字のシグマは自動的に語尾の シグマの形にかわります。明示的にこれをやりたい場合はj を入力すると常に語尾のシグマを挿入し、s|は常に通常の シグマを挿入します。
| key | mark |
|---|---|
| ) | smooth breathing |
| ( | rough breathing |
| ' | acute accent |
| ` | grave accent |
| = | circumflex accent |
| + | trema |
| | | iota subscriptum |
| key | punctuation |
|---|---|
| , | Greek comma |
| . | Greek full-stop |
| ? | Greek question mark |
| ; | Greek colon |
| (( | parenleft |
| )) | parenright |
| key | ancient character |
|---|---|
| s+ | lower sampi |
| V | upper digamma |
| k+ | lower koppa |
| K+ | upper koppa |
一つ以上の修飾のある文字の場合は、以下の順序で入力してください。
C-qの後にキーを入力すると独立した文字となります。
a ' → <alpha + acute> (1 character) a C-q ' → <alpha> <'> (2 characters)
日本語入力として、たまご Ver.4 を使いたい場合には Emacs のバージョン 20.5 以降を使ってください。最初に http://www.m17n.org/tamago/index.ja.html. をみながら、 たまごをインストールし、それから以下の行を ~/.emacs に追加して ください。
(setq cgreek-japanese-input-method "japanese-egg-wnn")
すべての人が古典著者の完全な一覧を必要とするわけではありません。 著者を選んで自分だけの著者一覧を作ることができます。
まずメニューから*TLG authtab*バッファを選んでファイルの内容 をC-x C-wコマンドで保存します。それから不要な行を削除したり お気に入りの著者を一覧の先頭にもってきたりします。
次に以下の行を~/.emacsに追加します。
(setq cgreek-tlg-my-authtab-file "/your/author/list/file/name")
カスタマイズした後でも元のauthortabファイルにいつでもアクセス できます。以下のコマンドを Emacs で入力してください。
M-x set-variable RET cgreek-tlg-my-authtab-file RET nil RET
変数を設定することでps-printの動作をカスタマイズできます。 いくつか例を紹介します。 さらに詳しく知りたい場合には info のページを参照してください。
ps-printのページそれぞれにはデフォルトでヘッダがついて います。もっと単純なスタイルが好きな人は以下の行を~/.emacs に入れてください。
(setq ps-print-header nil)
ps-print中のフォントサイズは変数ps-font-size によって制御されています。以下の行を~/.emacsファイルに 追加するとフォントサイズは 10 ポイントになります。
(setq ps-font-size 10)
ギリシャ文字印刷時に高い品質を求めるならより大きな bdf フォント を準備する必要があります。サイズが 36x72 ピクセルのフォントなら十分 満足できるでしょう。
bdf フォントを作成したり修正したりするためのさまざまなツールが あります。たとえば bdfresizeは bdf フォントを大きくしたり 小さくしたりするのに利用できます。xmbdfedという別の プログラムにはフォントのデザインのためのすぐれたユーザインターフェース があります。両方とも Web 検索エンジンを使って簡単に見つけることができるでしょう。
いったん新しい bdf フォントを作ってしまえば好きな名前、たとえば mycgreek.bdfのような名前で~/cgreek-emacs20/bdf ディレクトリの下に保存できます。
それから~/cgreek-emacs20/dotemacs.elファイルを書き換え ます。以下の行を見てください。
(cons '(cgreek (normal bdf "cgreek24.bdf" MuleCGreek 1))
文字列"cgreek24.bdf"を "mycgreek.bdf"で置き換えて ください。以下のような具合です。
(cons '(cgreek (normal bdf "mycgreek.bdf" MuleCGreek 1))
この新しい定義により、Emacs はギリシャ文字を印刷するのに mycgreek.bdfを使うようになります。
TeX ファイル中では四つのシンボル、ª, º, « and » は以下のように変換されます。
| symbol | TeX command |
|---|---|
| ª | $\\mathrm{^{\\underline{a}}}$ |
| º | $\\mathrm{^{\\underline{o}}}$ |
| « | $\\ll$ |
| » | $\\gg$ |
これらの定義を以下の変数を設定することで変更できます。
| symbol | variable name |
|---|---|
| ª | texcommand-feminine-ordinal-indicator |
| º | texcommand-masculine-ordinal-indicator |
| « | texcommand-left-pointing-guillemet |
| » | texcommand-right-pointing-guillemet |
例えばシンボルªは以下の行を ~/.emacsファイルに追加すると アンダーラインなしで印刷されます。(Emacs Lisp ではバックスラッシュ "\" は "\\" と書かなくてはならないことを忘れないでください)。
(setq texcommand-feminine-ordinal-indicator "$\\mathrm{^{a}}$")
ギリシャ文字の強調表示のカスタマイズ方法についての例をいくつか あげます。
以下の行を~/.emacsに追加してください。
(setq-default cgreek-highlight-switch t)
以下の行を ~/.emacsファイルに追加してください。
(setq cgreek-greek-text-property 'underline)
(make-face 'cgreek-myface) (set-face-foreground 'cgreek-myface "magenta") (set-face-background 'cgreek-myface "lightgreen") (set-face-underline-p 'cgreek-myface t) (setq cgreek-greek-text-property 'cgreek-myface)
最初と最後の行は変更する必要はありません。二行目は前面色をマゼンダ に設定し、三行目は背景色を明るい緑にしています。四行目は強調された 文字列にアンダーラインを追加します。
変数cgreek-tlg2emacs-programは TLG の変換を実行するプログラム を指定するものです。デフォルト値は "~/cgreek-emacs20/tlg/tlg2emacs"という文字列なので デフォルトの変換プログラムtlg2emacsを指すことになります。
ソースプログラムは lex で書かれた ~/cgreek-emacs20/tlg/tlg2emacs.lexです。このソースを自分用の 変換プログラムを作るために修正することができます。
固有の変換プログラムが/usr/local/bin/my_tlg_converterに あるとします。この場合デフォルトの tlg2emacsのかわりに このプログラムを使うためには~/.emacsファイル中に以下の行 を追加してください。
(setq cgreek-tlg2emacs-program "/usr/local/bin/my_tlg_converter")